未必の故意
墓石に水が流れた、
おとうさんは欄干でクビを吊った、
ぬるいリンゴ水を欲しがった
入道雲はだいきらいだ、
おとうさん、おとうさん
低かった空は、とおくなって彼方だ、
屋根に三角、たわむ電線、
季節変わりの混ざりゼミ、
ひとがみんな、畑に立てられている野菜、
手首のうすい動脈をみているわたしは、
ガタン、立ち上がった朝
書:武田地球
parco sakamoto × chiQ takeda
墓石に水が流れた、
おとうさんは欄干でクビを吊った、
ぬるいリンゴ水を欲しがった
入道雲はだいきらいだ、
おとうさん、おとうさん
低かった空は、とおくなって彼方だ、
屋根に三角、たわむ電線、
季節変わりの混ざりゼミ、
ひとがみんな、畑に立てられている野菜、
手首のうすい動脈をみているわたしは、
ガタン、立ち上がった朝
書:武田地球