あかい電話ボックス

傘を差すより濡れる
灯りをつけるより暗くする
わたしにはそういう日もある

誰もいない電話ボックスで暮らしたい
いつでも話せる気がするから
むかし暑い夏の終わりの日
駅の傍のあかい電話ボックス
踏切の音がきこえるね
あの声は誰かに届いていたのか

書:武田地球

春秋蜜柑

発行日:2021年5月8日
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