ハワイ案
うみ辺までそらを見にいこう
あおい車で
今日はみえないものをみるのはやめて
うみとそらをみたいと思った
ちかくをみつめすぎだから
とおくをみたいと思った
途中のコンビニでちょっと立ち読みをして休む
うみは、てのとどくそらだった
あしをふみだせば
ゆびの隙間からこぼれ落ちる、そらだった
つい
そらをみあげるのを
わすれてしまう
ポルノ
すなわち
てを延ばせば
未だ
とどくという
幻想
てがとどくようでいて
どこにあるのかわからない、
とおくてとどかないけれど
みあげさえすればそこにある空
せすじをのばして
ちょっと近くなって
そのあとコーヒーを飲んで
やまなみをながめてた
書:坂本パルコ