週末

街を bra bra
流れているのは周りの人と次の季節。
夕暮れの街をあてもなく pra pra
莫迦げている。待っている。
静かに降りてきた夜のはじまりには、居場所がない。
ただ過ぎてゆく幾晩ものどうでもよい夜。
のろのろと歩が尾を向きかけたところに、携帯が鳴った。
「もう15分も待ってるんだけど」
恭子の声に耳を噛まれた。

書:坂本パルコ

春秋蜜柑

発行日:2021年5月8日
毎週土曜日更新

  • 著者
  • 坂本パルコ
    武田地球
  • 写真
  • 坂本パルコ
    武田地球
  • ウェブデザイン
  • 坂本パルコ

All this homepage is written by
parco sakamoto and chiQ takeda
© 2021 samikan.

落丁・乱丁頁はお取り替え致しません。