ストランディングというらしい。
海へいったときに、砂浜でウミガメの死体をみた。
だれかが立てたのだろう。
流木が墓標みたいに砂にななめにつきさしてあって、ウミガメはところどころがもう朽ちていた。ちいさな虫がたくさん集っていた。
わたしは、ウミガメでも死ぬんだなとあたりまえのことをおもって、クジュークリの海とウミガメをみていた。
いつか、海のある街に住みたい。
それからしばらく、まぶたの裏にウミガメがみえたりしていた。
しんだらみんな、あんな風になればいいと、おもったりしていた。
written by chiQ takeda