豆大福の詩を書いた。たくさんの人に読んでもらってうれしかった。
生きることは複雑で、今日も明日も悩まなければならないことがたくさんあって、豆大福がたべたいだなんて、どうでもよい程ちいさな事なのかもしれない。
だけれど、脳細胞と宇宙の構造は似ているって、よく聞く。
だから豆大福が食べたいというわたしのちいさな欲求は、生き物としてもっとおおきな根源的な欲求と、ほんとうはとても似ているのかもしれないって思っている。
わたしはじぶんのどんなつまらない気持ちも、なるべくないがしろにしないように生きていたい。
それにそういえば、詩を読んだ人たちが豆大福を食べてくれたりした。
豆大福には牛乳が合うだとか、二つも食べたとか、そんなことを教えてくれた。豆大福の写真を送ってくれたり、SNSにアップしてくれたりもした。なぜだか草餅が食べたいっていう人がいたり、なんかの種類の犬と豆大福が似ているっていう人もいた。
複雑でむずかしくて、哀しいことばかりが続いたりもしてしまう世界のなかで、一瞬でもいい、顔も知らない人たちと豆大福の話を交わせたことが、すごく幸せだった。
豆大福の詩を書いてよかった。豆大福がおいしくてほんとうによかった。
written by chiQ takeda