キャッチャー・イン・ザ・ベリー
わたしは
全てを知っていたのだといいます・・・。
夢の中で見る夢さえ
わたしはここに来ることを知っていたといいます。
透明な糸を辿り
ふたりは出逢いのあの時を
何度も繰り返し話していた、と聞きます。
どっちが恋におちた、見つけた、
と言い合っても
前の世ではそれが約束だったのだから、と聞いています。
一緒に次を思い出してみることにしました。
勝手な話に付き合わせましたね。
あの流木に座ることも約束だったのかな。
書:坂本パルコ